「地元(網走)で仕事をしていて、農業にも関わっているのに、なんでそんなに札幌にいるの?」

最近、よくこう聞かれます。
確かに、一見すると「軸足がブレている」ように見えるかもしれません。オホーツクに畑があって、生産者と一緒に汗をかいているのに、気づけば札幌の事業所でMacを叩いている。SNSを見た人には「結局どっちの人なの?」と映るかもしれません。
でも、僕の中では1ミリのブレもありません。
今日は、僕がなぜあえて「土の上」を離れて札幌という街で戦っているのか。そしてその先に何を見ているのか。その心うちをお話ししたいと思います。
僕は、ただのWEB屋でも農家でもない
正直に言います。僕の役割は、農作業の「労働力」になることではありません。
もちろん大切な仲間と共に土に触れることは大好きだし、現場の苦労も身体で知っています。収穫の喜びも、天候に裏切られる悔しさも、生産者と一緒に経験してきました。でも、僕がやるべきことは、一人の作業員として作業したり、トラクターに乗ることではないのです。
僕がやりたいのは、この地域に、次の世代の子供たちが「これ、僕の地元の自慢なんだ」と胸を張って言えるような特産品を作り、100年先まで残る「富」と「誇り」の土台を作ることです
自分の健康寿命が終わっても、地元の居酒屋で若者がその特産品を肴に笑い合っている姿なんてのも夢の一つです。
大きなことを言っているように聞こえるかもしれません。でも本気です。その信念が、僕が今のスタイルを選んだ理由です。
第1章:なぜ「特産品」にこだわるのか
ビーツやサツマイモ。それ自体は、土から生まれた一つの作物に過ぎません。しかし、それが「地域の顔(ブランド)」になれば、話は一気に変わります。
想像してみてください。一つの新しい特産品が生まれることで、どんな連鎖が起きるか。
生産者は正当な価格で売れ、次世代に希望が持てる。加工業者には新しい仕事と雇用が生まれ、技術が磨かれる。飲食店やお土産店にはその土地にしかない武器が手に入る。観光客はそれをお目当てに、わざわざこの街を訪れる。
特産品が生まれるということは、地域全体に新しい「血」が巡り出すということです。
「オホーツクシルク」という名前を商標登録した時、僕達が守りたかったのはブランドだけではありませんでした。この名前の下に集まる生産者、焼き芋事業者のたちと豊かになり、この土地の未来を守りたかった。共に進む農家さんたちと共に、その幸せな連鎖の起点を作りたい。その執念が、僕の原動力です。
第2章:札幌は、僕にとっての「最前線」だ
網走の価値、オホーツクのポテンシャルを誰よりも知っているからこそ、僕は網走の中に閉じこもっていてはいけないと考えています。
札幌、そしてその先の道外や海外へ。自ら外へ飛び込み、オリジナルの販路を開拓し、新しい感性を持つ人たちと繋がる。オホーツクの「いいもの」を外の世界へ連れ出すための「出口」をこじ開けること。それがこのチームで僕にしかできない、僕が果たすべき責任です。(日々うまくいかないことで悩んでハゲそうです…笑)
現場で土を触る時間は、確かに減りました。
仲間が疲労の中で必死に作業している間、自分は札幌でMacを叩いて人と会い、酒を飲む。そこに申し訳なさを感じないと言えば嘘になります。でも、その分「外で結果を出さなければ、僕が現場を離れている意味がない」という強烈な責任感を背負っています(さらに、悩んでハゲそうです…笑)
何かのきっかけを掴む。そのたびに「よし、これで仲間に顔向けできる」と思いました。結果で返すしかない。誰にも負けないスピード感で、悩み抜き、突っ走り、そしてハゲる!!札幌のデスクは、僕にとっての「最前線」なのです。
第3章:WEB制作と農業が交差する場所
「WEB制作と農業、バラバラだね」と言われることもありますが、僕の中では全く同じ作業です。
どちらも「価値を最大化して、正しく届ける」ことに他なりません。
現場の苦労も、土の匂いも、収穫の喜びも知っている僕が、外の世界の言語(情報の土台構築)でその魅力を語る。この「翻訳能力」こそが、今の地域に不足している、かつ必要な力だと確信しています。
農家さんがどれだけ美味しいものを作っても、それが「ストーリー」という形で上手に表現できなければ、外の世界には届きません。逆に言えば、現場を知らない人間がデザインだけ整えても、それは綺麗なだけの情報は、土の匂いがしない。僕は、土の匂いまで生身の営業とデジタルで届けたい。
土の上に立ったことがある人間だから、土の価値を本当の言葉で語れる。それが、グチヤマラボの強みです。
僕の仕事は、オホーツクのポテンシャルを信じてくれる人を、一人でも多く増やすこと。WEBサイトはそのための「旗」であり、特産品はその「証」なのです。
結び:100年後のオホーツクのために
僕は「今」の利益だけを見ていません。
10年後、20年後、そして100年後。この地域に、僕たちが今のたうち回って作った何かが残っているかどうか。それに関わった人たちのビジネスが残り豊かになっているかどうか。オホーツクの人たちが「これ、うちの地元のものなんだよ」と誰かに自慢できるものが残っているかどうか。
それだけを考えています。
いろんな場所へ飛び込んでいくのも、札幌でMacを叩くのも、夜な夜な外の人と酒を酌み交わすのも、来週から東京のFOODEX JAPANの商談会へオホーツクのサツマイモストーリーを掲げて行くのも。
すべてはあの日、オホーツクの土の上で誓った未来のためです。
グチヤマラボは、この挑戦の「実験場」であり、「発信基地」です。
もしあなたが、自分の地域の価値を信じ、それを形にしたいと願っているなら。一緒に、次の100年を想像しませんか?
グチヤマラボ 代表 山口慎太郎
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